2019年のキラウエア火山

2019年のキラウエア火山

2019年に発信したキラウエア火山情報をまとめた記事です。

静かで安定した1年でした。溶岩流や海に流れ込む溶岩が見られない代わりに、噴火でダイナミックに様変わりしたハレマウマウ火口やプウオオ火口、膨大な量の溶岩が創り出した新たな大地など、大迫力のパノラマビューが楽しめました。また、ハレマウマウ火口の中には薄緑色の水たまりができ、注目を集めました。

2019年、世の中では何が起こっていた?

  • 天皇陛下が即位、元号は令和に
  • ラグビーW杯日本大会、日本代表が初のベスト8
  • 京都アニメーション放火事件

06月30日 噴火後の壮大な景観

2018年の大規模な噴火(5月~8月)が収束した後、キラウエア火山は2019年も引き続き静かで安定した状況を保っています。地表に流れる赤い溶岩やオーシャンエントリー(海に流れ込む溶岩)が見られない代わりに、噴火でダイナミックに様変わりしたハレマウマウ火口やプウオオ火口、膨大な量の溶岩が創り出した大地など、大迫力のパノラマビューを楽しむことができます。

6月24日にブルー・ハワイアン・ヘリコプターズの ビッグアイランド・スペクタキュラー にて撮影された写真をご紹介します。

ハレマウマウ火口

キラウエア・カルデラ内のハレマウマウ火口は、最も深い地点で450m以上あるとされています。手前の落ちた道路は、クレーター リム ドライブ。噴煙がなく空気が澄んでいるため、マウナケア山頂の天文台群まで見渡すことができる壮大な景観です。

ハレマウマウ火口の最も深い地点では450m以上ある

次は南西方向から。火口の一番深い部分がはっきりと見えます。

ハレマウマウ火口を南西方向から。火口の一番深い部分がはっきりと見える。

プウオオ火口

真上から撮られた画像。早朝のフライト以外では、このように火口内をはっきりと見ることができる確率が高いです。一方、早朝の場合は気温が低いことで火口から水蒸気が上がり、火山らしい雰囲気を楽しめる場合が多いです。

プウオオ火口。早朝は水蒸気が上がり、火山らしい雰囲気を楽しめる。

プウオオ火口から流出した溶岩

35年も噴火し続けたプウオオ火口が、圧倒的な量の溶岩を流して作った大地です。下に見える道路は非常時用の新しい道で、左は国立公園のチェーン オブ クレーターズ ロードへ、右はカラパナへ続きます(一般車輌の通行不可)

プウオオ火口から流出した溶岩

ハワイ火山国立公園

今後、サーストン・ラバ・チューブは再オープン予定ですが、現時点では閉鎖中です。2020年後半には、キラウエア展望台や多くのトレイルが再オープン予定となっています。
※ジャガーミュージアムなど、損傷の大きい場所は無期限の閉鎖

ハワイ火山国立公園の復興状況

マウナロアの警戒レベルが緑から黄色に上がりました。マウナロアの地震数が増えていることが理由です。USGS(アメリカ地質調査所)からは、今すぐ噴火が起こるような切迫した状況にはないと発表されています。

08月09日 ハレマウマウ火口に水たまりが出現

ハレマウマウ火口に出現した薄い緑色の水たまり(池)が、最近大きな注目を集めています。最初に確認されたのは7月25日。サーモグラフィーによる計測で水面の温度は70度、水位はゆっくりと上昇しています。

今朝9:15のフライト。天候も良く、ハレマウマウ火口がくっきり。火口の水たまり(池)も見えています。

ハレマウマウ火口がくっきり。火口の水たまり(池)も見えている。

今朝9:15のフライト(拡大写真)。はっきりと水たまり(池)が見えます。

ハレマウマウ火口の水たまり

USGS(アメリカ地質調査所)が掲載した水たまり(池)の拡大写真

USGS(アメリカ地質調査所)が掲載した水たまり(池)の拡大写真

08月22日 ”ハレマウマウ温泉” とプナの復興

7月25日にハレマウマウ火口に出現した薄い緑色の水たまりは次第に水位を上げ、池のように大きくなってきました。水面の温度が70度あることから、池というよりも”温泉”ですね。

翡翠のような色の湯をたたえる”ハレマウマウ温泉”は、マウイ島のような形をしており、上空からよく見えています。USGS(アメリカ地質調査所)がカメラを設置し、動きを追っています。

ハレマウマウ火口に出現した薄い緑色の水たまり

また、ハワイ島南東部のプナ地区は昨年の亀裂噴火によって広範囲を溶岩に覆われてしまいましたが、復興が着々と進んでいます。その様子は上空からも感じられるほど。4コーナーと呼ばれている132号線と137号線の交差点が出来上がっているのが見えました。

09月11日 プウオオ火口とハレマウマウ火口

海上から眺めるプウオオとハレマウマウ火口。ハレマウマウ火口の水位は凄く遅いペースだけど、着実に上がってきています。今日は応援でヒロ発のフライトを担当。日本からのお客様たち、ラッキーでした。

プウオオから流れた膨大な溶岩流の痕跡

10月02日 プウオオ火口

ハレマウマウ火口は雲の中で見られませんでしたが、プウオオ火口はバッチリです。 画像はお客様のSugimotoさまからご提供いただきました。ありがとうございます!

10月29日 マウナウルから望むプウオオ

12:15のフライト。写真はマウナウルから見たプウオオです。手前にマカオプヒ クレーター、カネヌイ オ ハモ火口があります。

マウナウルから見たプウオオ。手前にマカオプヒ クレーター、カネヌイ オ ハモ火口

11月28日 プナ地区の復興

本日のヘリ便り。プナ地区の上空からです。 1年前に溶岩に飲み込まれた132号線が、溶岩樹公園の先からFour Corners と呼ばれる十字路まで舗装され、開通しました。 ここは良い観光場所になりそう。交差の左が132号線。右がヒロ方面へ続く137号線です。

溶岩樹公園の先にあるFour Corners と呼ばれる十字路

タイトルとURLをコピーしました