2018年のキラウエア火山

08月02日 溶岩流はポホイキ港まで160m

貿易風が戻ってきてくれて天気も安定。今日も全便運航しました。上空から見る火山に大きな変化はありません。溶岩流にあと160mというところまで攻められているポホイキ港、陥落せずに何日も頑張っています。

溶岩流はポホイキ港まで160mに迫る

08月07日 亀裂8からの溶岩が激減

5月から活発に溶岩噴火を続けていた亀裂8番(噴火割れ目8)に変化が起こりました。亀裂から出る溶岩の量が2日前より激減したため、それまで8番から溢れ出て流れていた溶岩の川の表面は冷え固まってしまいました。まだ多少の溶岩は海岸に流れ込んでいて水蒸気雲を上げていますが、このままでは数日でオーシャンエントリーも姿を消すこと間違いなし。

しかし、亀裂8番は完全に止まったわけではありません。亀裂上に出来た火口内でブクブクしている溶岩は見えていますが、溢れ出てくるような量ではないということです。これが一時的なものなのか、またはこのまま溶岩活動が弱まり、亀裂8番の3か月の活動に終止符が打たれるのかは、まだ分かりません。

08月15日 亀裂8とアイザックハレビーチパーク

本日のヘリ、全便運航しました。上空から亀裂8の溶岩はほぼ見えません。海岸線から水蒸気が多少上がっています。現飛行ルートは、レイラニ&プウオオ(天候が悪いと亀裂8&海岸線の水蒸気)です。ポホイキ港が黒砂で埋め立てられてしまいました。火の女神ペレが、アイザック・ハレにスロープ付きのプールを作ったのかもしれませんね。

ポホイキ港が溶岩で埋まり、池のようになっている
黒砂で埋め立てられたポホイキ港

2018年08月18日 キラウエア火山の警戒レベルが下がる

火山周辺の天気が悪かったため、亀裂8番の様子を見ることが出来たのはここ数日間で数回だけでした。亀裂8番も含め、レイラニ・エステート周辺の亀裂からは水蒸気やガスがまだモクモクと立ち上っています。しかし、赤い溶岩は8番内に少しだけ見えている状態に留まっています。海岸線沿いでは赤い溶岩こそ見えませんが、海に流れ込む溶岩(オーシャンエントリー)から上がる水蒸気の様子は見えています。

WARNINGからWATCHへ

8月初旬に亀裂8番からの溶岩が激減していました。これが一時的なものなのか長期停止するのかわからない状況が続いていましたが、USGSの今朝(17日)のレポートによると警戒レベルがWARNINGからWATCHに下げられました。でも安心はまだできません。”キラウエアの東断層(亀裂8番を含む)噴火と山頂(ハレマウマウ)噴火が終わったわけではなく、またいつ再発するかわからない状態である。”と追記されてもいます。

これから数週間または数十年溶岩が出てこない状態が続く可能性もあります。でも、もしかしたら明日キラウエアのどこかで噴火する可能性もあるわけです。

08月31日 キラウエア火山の心電図

8月の頭に亀裂8番から溢れ出る溶岩がほとんど見えなくなったと同時に、定期的に3日に2回は振れていた傾斜測定器の針の動きもぱったりと無くなりました。その様子はまるでキラウエア火山の心電図を見ているかのようです。

“心停止”したここ2週間ほど、赤い溶岩はキラウエアのどこにも見られていませんが、亀裂8番が残した爪痕や、断層から出ている白煙、生まれたばかりの大地などを上空からお楽しみいただいています。ハワイ火山国立公園内の活動も落ち着いたため、9月22日までに国立公園の一部を再開させるという発表もありました。

09月05日 亀裂8番で少量の溶岩を確認

アメリカ地質調査所(USGS)は、数日前から亀裂8番内で少量の溶岩を確認しています。9月3日にドローンでの空撮を行い、亀裂8番内に溶岩が確認できた画像がこちらです。

亀裂8番の中に溶岩を確認

こんなニュースを聞くと「また大きな噴火が始まるの?」「この溶岩活動はどのくらい続くの?」という疑問が生まれてくるでしょう。お答えします。世界でトップクラスの火山学者・地学者であっても、数週間単位の予測はほぼ不可能です。その答えは、火の女神ペレだけが知っています。

人間は長く生きても100年。100年という年月は、地球(火山)のモノサシで見たら一瞬です。ですから、数か月や数年先の予測は出来るはずがないのです。次にいつ、どこで、どんな火山活動を見せてくれるのか、ワクワクしながら待ってみることにしましょう。

09月05日 「人間の1年」は「火山の5万年」

お客様からよく「ハワイ島は何歳ですか?」と問われます。この質問はどこを基準にするかによって答えが違ってきます。ハワイ諸島は海底火山から形成されてきました。太平洋の海底で噴火が始まった時を誕生と考えるのか、海面上に現れた時点を誕生とするかの違いです。

私たちは目に見えるもの(ビジュアルできる物)の方が理解しやすいと感じます。ですから、ここでは海底ではなく、海面へ現れた時点を誕生の基準として説明します。海面から姿を現した時点から、浸食され海面下に姿を消していくまでの時間が「火山の一生」ですね。今も育っているハワイ島はまだ赤ちゃんで、浸食がかなり進んだカウアイ島は老人です。

カウアイ島の北西には、もう海面上には見えないあの世に行ってしまった島がたくさん隠れています。まだ多少、島として残っているミッドウェーが良い例です。

海底火山と火山島の一覧

カウアイ島は500万年前に誕生しました。浸食が進んでいる老人ですが、まだ他界してはおりません。カウアイ島を人間の100歳としましょう。人間の1年が火山では5万年です。ということは、人間の1日は火山の約137年となるわけです。

ハワイ島の一番古いコハラ山が海面上に見えたのは、50万年以上も前と言われています。
そのコハラ山でさえも、人間でいえば10歳、元気一杯に遊んでいる成長盛りの子どもなのです。

カポホ湾に溶岩が到達(オーシャンエントリーが誕生)
火山の噴火により大地を広げるハワイ島 (撮影:2018年6月5日)

09月15日 ハワイ火山国立公園が再オープン

5月11日より約4ヶ月閉鎖していたハワイ火山国立公園が、9月22日10:00に再オープンしました。見学できる箇所は限定されています。

09月20日 火山上空の映像レポート

ブルー・ハワイアン・ヘリコプターズに、9月17日にご搭乗されたお客様(732natsumi様)から画像・映像をご提供いただきました。ありがとうございます!スマホにて撮影されています。

10月09日 火山の飛行制限区域がすべて解除

キラウエア火山の上空に設定されていた飛行制限区域が全て解除されました。

12月09日 キラウエア火山の上空レポート

12月6日、ブルー・ハワイアン・ヘリコプターズの下記ツアーにて撮影された写真です。
●ワイコロア発「ビッグアイランド・スペクタキュラー

キラウエア山頂

ハレマウマウ火口

貿易風に運ばれてきた湿った空気は、島の斜面で上昇します。それが冷えて雲となるのですが、ハレマウマウ火口は雲と青空の境界線上にあるため、ギリギリで見えたり見えなかったり。雲の下には緑が、そして青空の下には緑がありません。運が良い日はこのように上空からカルデラが一望できます。

ハレマウマウ火口

展望台の駐車場が崩落

右下から続く道路(クレーター・リム・ドライブ)が火口の崩落と地盤の沈降により、約1km飲み込まれています。 飲み込まれた部分は、以前ハレマウマウ火口の展望台駐車場があった場所です。

火口の深さは450m以上

ハレマウマウ火口の最も深い地点では450m以上。今年起こった劇的な変化が上空からよく見て取れます。水蒸気の上がっている場所は、硫黄で黄色く変色しているのが分かります。

ハレマウマウ火口

プウオオ火口

穏やかなプウオオ火口。10月に飛行制限が解除され、間近に寄ることが可能です。

プウオオ火口

レイラニの亀裂8番の噴火が始まる数日前の崩落によって、ポッカリと口が開いています。深さは300m以上。真上から見るこの迫力!

プウオオ火口

12月20日 キラウエア火山の上空レポート

12月18日、ブルー・ハワイアン・ヘリコプターズのビッグアイランド・スペクタキュラーにて撮影した写真です。この日も火口の壮大な景観を、近くからご覧いただけました。

キラウエア・カルデラ

ハレマウマウ火口

雲がなく視界良好!12時の方角にキラウエア・イキ火口、2時の方角にケアナカコイ火口もはっきりと見えています。

ハレマウマウ火口(キラウエア山頂)

プウオオ火口

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