2018年のキラウエア火山

05月19日 ハレマウマウが爆発噴火、レイラニも亀裂噴火続く

ハレマウマウ火口が爆発噴火

キラウエア火山の噴火活動に大きな変化が起き続けている中、5月17日の朝4時過ぎにハレマウマウ火口が爆発噴火をおこしました。火山灰を含んだ噴煙は上空9,000メートルまで達したと報告されています。この爆発は予期されていたため、1週間前から国立公園は閉鎖されていました。周辺の住民にも今のところ大きな被害などは出ておりません。空気中の灰が雨と混じって地上に降ってくるので、火山周辺では注意が必要かと思います。

ただ、この爆発で火山活動が穏やかになるわけではありません。同じ規模、またはさらに破壊力のある爆発噴火が起こる可能性があります。ハレマウマウ周辺は、これからも少し不安定な状態が続くのではないかと思います。

レイラニ付近から亀裂噴火

5月3日以降、レイラニ付近で東断層から亀裂噴火が続いています。地上に出てきている溶岩の量は日によってかなり差があります。USGSの今朝のレポートによると、地下断層に流れ込んできている溶岩の影響により、ここ数日間で割れ目が急に広がっている場所もあるようです。こちらは爆発的な噴火ではないので、ハレマウマウほどの心配はありません。ただ、民家が近くにあるので住宅などに被害がないことを祈ります。

亀裂噴火が続くレイラニ付近

昨日(5月18日)のフライトのお客様は、17番亀裂噴火からの溶岩が海に向かってゆっくり進んでいる様子を上空から見ることができました。この溶岩流は1955年の溶岩流と平行に流れています。溶岩流の先端から海岸線まではまだ2km以上あり、流れもゆっくりであるため、今のペースであれば海岸線に溶岩が到達する(オーシャンエントリーが誕生する)まで一週間はかかると思います。

カラパナの地図(2018年5月16日更新の溶岩状況)

山が成長するためには、当然起こり得る溶岩活動。刻々と変化を続けているキラウエアに、これから一体何が起こるのでしょうか?

05月20日 オーシャンエントリーが誕生間近

レイラニ:100mの溶岩火柱

昨日(5月18日)のフライトでは、100m吹き上がる溶岩火柱を5km離れた上空からお客様に観ていただくことが出来ました。私もこのような溶岩活動を最後に見たのは2011年だったので、興奮しました。ハワイの火山の噴火で溶岩が100m以上も吹き上がることは珍しいです。勿論、過去には500m以上吹き上がったこともあります。

キラウエア火山 東断層の噴火(レイラニ付近の溶岩流)

しかし今朝アップされたUSGSの最新動画を見て驚きました。噴出される溶岩の量が増し、時速300mほどのスピードで溶岩が流出しております。この様子だと明日にはオーシャンエントリーが誕生する可能性もあります。

溶岩流が海へ向かって進む

※画像にUSGS(アメリカ地質調査所)と記された写真は、特別な許可を持ったヘリコプターにより制限区域内から空撮されたものです。観光ヘリコプターから撮影されたものではありません。

プウオオ火口:動きなし

4月30日の崩落以降、溶岩活動はまだ確認されていません。こちらも壁の崩落で褐色の煙が立ち上がったりしていましたが、最近は煙も水蒸気もほぼ出てきておりません。

プウオオ火口付近は煙も水蒸気も出ていない

山頂:繰り返す小爆発と噴煙

ハレマウマウ火口内の壁の崩落に伴う小爆発が繰り返し起きています。その都度、灰色の煙が3,000m以上に達しています。貿易風(北東からの風)の影響で、火山灰は火山の南西に舞っています。ハワイ島の主な街(ヒロ、コナ、ワイメア、ワイコロア周辺)には今のところ灰の影響は出ておりません。

ハレマウマウ火口内の壁の崩落に伴う小爆発と灰色の煙

もっと破壊力の強い水蒸気爆発が起こる可能性があるため、ハレマウマウ火口のあるハワイ火山国立公園は、いまだ閉鎖が続いています。

ハレマウマウ火口内の壁の崩落に伴う小爆発と灰色の煙

05月21日 オーシャンエントリー誕生

キラウェア火山の東断層上のレイラニ亀裂噴火(20番)からの溶岩が、5月19日の夜遅くに海に到達しました。オーシャンエントリーの誕生です。溶岩流が枝分かれしたため、現在は二ヶ所でオーシャンエントリーが起きています。

地面を流れている溶岩流の表面は次第に冷えかたまり、薄い膜ができ始め溶岩トンネル(ラバ・チューブ)が形成され始めます。溶岩トンネルが形成されると溶岩はトンネル内を流れ出るため、地上を流れる溶岩は見えなくなります。

レイラニ亀裂噴火(20番)からの溶岩が海に到達
レイラニ亀裂噴火からの溶岩が海に到達(オーシャンエントリー)

※画像にUSGS(アメリカ地質調査所)と記された写真は、特別な許可を持ったヘリコプターにより制限区域内から空撮されたものです。観光ヘリコプターから撮影されたものではありません。

05月22日 上空から見るオーシャンエントリー

本日ご搭乗されたお客様(AppleBear様)から画像・映像をご提供いただきました。ありがとうございます!スマホにて撮影されています。

陸地からの溶岩流と、海に注ぎ込む溶岩(オーシャンエントリー)。昨日海に到達したばかりです。陸地の奥はレイラニ地区です。広い範囲に亀裂があり、溶岩が噴出している地域です。

陸地からの溶岩流と、海に注ぎ込む溶岩(オーシャンエントリー)

ビデオもいただきました。レイラニの東側を南北に飛行中、カポホ方面から撮影されています。

こちらは別のお客様からのご提供です。マウナウル上空からキラウエア山頂方面を望む方向。虹の向こうには、ハレマウマウ火口から上がった黒い噴煙がちょうど見えています!

ハレマウマウ火口から上がった黒い噴煙が見える

現在、ヘリコプターの一時的な飛行禁止空域に指定されているのは、ハレマウマウ火口及びレイラニの半径8kmです。ブルー・ハワイアン・ヘリコプターズでは規制区域外で、安全にキラウエア火山をお楽しみいただいております。

ご参加のツアー:ビッグアイランド・スペクタキュラー

06月05日 カポホ湾に溶岩が到達

昨夜、カポホ湾に溶岩が到達しました。海岸線の上空からオーシャンエントリーが見え、亀裂からは溶岩の火柱も見えたそう。

カポホ湾に溶岩が到達(オーシャンエントリーが誕生)
カポホ湾に流れ込む溶岩

空が赤く染まる写真はパホア在住の友人からの提供です。パホアはVOGの影響もあまりないそうです。

空が赤く染まる夜のパホア

06月06日 カポホ湾が溶岩流で消滅

カポホ湾に流れ込んだ溶岩は、2日足らずで湾を埋めて大地を形成しました。海岸線上空からよく見えます。お昼までに焼失した民家が117軒、その後5軒です。亀裂8から噴き上げる火柱と噴煙も見えました。これがカポホへ溶岩を流しています。

溶岩流で埋まったカポホ湾
溶岩流で埋まったカポホ湾

06月08日 上空からのオーシャンエントリー

今日もカポホのオーシャンエントリーはモクモクです。5月20日に海へ最初に溶岩が流れ込んだマッケンジーの東側。溶岩に囲まれキプカとなった場所の木が茶色に変化しています。根も枯れてしまったかなあ。噴煙と溶岩噴水も見えます。

水蒸気をモクモクと上げるカポホのオーシャンエントリー
水蒸気をモクモクと上げるカポホのオーシャンエントリー
噴煙と溶岩噴水
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