2011年のキラウエア火山

04月08日 プウオオ火口で再び溶岩活動

カモアモアの凄い噴火からもう1カ月が経ちました。まったく溶岩が見えない状態が少し続いておりましたが、10日ぐらい前からプウオオ火口内の奥深くでまた溶岩活動が始まっています。赤い溶岩が見えたり見えなかったりで安定はしていませんが、プウオオ火口が完全停止をした訳ではなさそうなので、ホッとしております。

プウオオ火口が標高900m付近にあるため、雲で覆われてしまい火口まで上空からでも近づけないことも稀にあります。しかし火口まで近づければ、赤い溶岩が見える確率は結構高いです。地面を流れ出る溶岩やオーシャンエントリーが見られるようなるまでには、ちょっと時間がかかりそうですね。

05月21日 溶岩が見えるのはプウオオ火口のみ

キラウエア火山活動はここ1ヶ月、特に大きな変化はありません。まだオーシャンエントリー(海に流れ込む溶岩)は復活しそうな感じではありませんが、プウオオ火口内ではグツグツ&ブクブクと煮えたぎっている様子が続いています。

現在、キラウェア火山で唯一溶岩が見える場所はプウオオ火口内です。そのため、溶岩を見る方法は上空からのみに限られています。しかし火口が標高1,000m弱に位置しているので、雲に覆われてしまうと火口まで辿り着けないことがあり、上空からでも火口内の溶岩をご覧いただけないこともあります。
火口まであと少し飛行できれば溶岩を見ていただけるのに、雲で行き手をはばまれてしまうのはパイロットとしてもすごく悔しいです。でも見所は真っ赤な溶岩だけではないので、溶岩が見えなくてもほとんどのお客様に喜んでいただけています。

前回の火山情報でも予測していたのですが、オーシャンエントリー(海に流れ込む溶岩)の復活は正直まだ時間がかかりそうです。

06月03日 【動画】プウオオ火口で溶岩が活発

夏休みハワイ島旅行のプランを練り始めたと思われる日本のお客様から、
「最近の火山の様子はどうですか?」
「オーシャンエントリーは復活しましたか?」
「溶岩活動が止まったと聞いておりますが、実際のところどうですか?」
などといった問い合わせのメールが一杯届いております。ありがとうございます。

言葉で説明するよりも見ていただくのが一番だと思い、昨日撮影された火山の様子を動画で紹介します。動画を見ていただくと分かりますが、実際プウオオ火口内での溶岩活動はかなり活発です。グツグツ・ボコボコ飛び散る灼熱の溶岩が今なら上空から見ることができます。(天気が悪くて火口まで近づけない場合は上空からでも溶岩は見ることができません。)円高な今、予算に都合がつくようでしたら是非ヘリコプターに乗ってみてください。

東日本大震災で気持ちも心もまだまだ沈んでいる方も多いかと思います。一人一人が上を向き、一歩一歩前進できるようにハワイ島で「生きる源」を吸収充電してください。私たちもハワイ島から力一杯の大きな声援を送り続けます。日本が、世界が、地球が団結する時が来たんだと思います。「がんばれ、ニッポン」信じています。

※ハイビジョン映像は、設定から画質を1080pに変更してご覧ください

07月22日 プウオオ火口の溶岩活動が活発化

約3ヶ月前、プウオオ火口内に溶岩が戻ってきました。それから少しずつ火口内に溶岩がたまり始めていました。4月には火口の深さが100m以上もあったのですが、溶岩がたまると同時に火口の底はどんどん上がってきていました。

プウオオ火口の西側に3個の小さなクレーター(陥没)があります。数日前から3個の中心にある“Puka Nui Pit”(ハワイ語で大きな穴)に、プウオオ火口から溢れ出てきた溶岩が流り込みはじめました。昨日はPuka Nuiもすでに一杯になり、隣の“MLK Pit”にまで溶岩が流れ込み始めました。

ここ数日の様子を見ていると、今日くらいには“MLK Pit”も一杯になりそうです。Surface Flow(サーフェス・フロー)、つまり地表に溶岩が流れ始めるかもしれません。

サーフェス・フローは標高の低い場所へと流れ出て行き、海岸線に向かいます。空気に触れた部分は徐々に冷え固まり、新しい地表の下に溶岩チューブが形成されます。そしていずれかは溶岩が海岸線に到達して、新オーシャンエントリーが誕生します。火口から出てくる溶岩の量によって左右されますが、ここ数週間から数ヶ月の間にはオーシャンエントリーが誕生してくれるのではないかと予測しています。
誕生しながら育ち続けるキラウェア火山、またまた目の離せない状態になってきました!

08月04日 プウオオ火口の中心部が陥没

ただ今、今日飛んでいる友人のパイロットから携帯にメッセージが届きました。その内容は“プウオオ火口の中心部が陥没した。火口内に溜まっていた溶岩が3/5のカモアモア火口近くでまた大量に流れ出ている!” 普段はクールでおとなしい友人パイロットですが、届いたテキストからは抑えきれない興奮が伝わってきます。

自分の目で見たわけではないので実際何が起きたのかは把握しておりませんが、プウオオ火口周辺に設置されているウェブカメラからの映像とパイロットからのテキストを見る限りでは、3/5のカモアモア噴火とまったく同じようなことが起きたんだと予想されます。明日フライトがありますので、実際何が起きたのかをまたお伝えします。

09月01日 プウオオ火口に溶岩湖

8月3日にお伝えした溶岩活動は、約1週間で止まってしまいました。その数日後にはまた溶岩活動はプウオオ火口内にもどり、火口の底には溶岩が溜まり始めました。溶岩湖が速いペースで形成され始めています。

ここ半年間、火口内の溶岩が溜まりすぎると溜まった溶岩の重み/圧力に耐え切れなくなった火口の脇の弱い地面(地表)が裂けてその亀裂から溶岩が流れ出るケースが2回続きました。今回も同じ事が起こるか分かりませんが、ここ1週間程でかなりの溶岩が火口に溜まってきています。もしかしたら近いうちにプウオオ火口の脇で凄い溶岩活動が始まるかもしれませんね。

09月15日 プウオオ火口から溶岩が溢れ出す

またまたプウオオ火口周辺で大きな変化がありました!
ここ半年間、プウオオ火口内に溶岩が溜まりすぎると圧力に耐えられなくなった火口の脇の地表が裂け、火口に溜まった大量の溶岩が亀裂から流れ出るパターンが2回続きました。(3月5日のカモアモアと、8月3日に起きたプウオオの西斜面で亀裂噴火)

今回は違います。溶岩がどんどんプウオオ火口内に溜まり、遂にあふれ出始めました。数日前には数時間にわたってプウオオの東側(スピルウェイと呼ばれる場所)から溶岩が流れましたが、昨日からは西側(ナッチと呼ばれる場所)から滝のように溶岩が流れ出はじめました。

09月22日 【動画】プウオオ火口から3km続く溶岩の大河

1週間前にプウオオ火口の西斜面(ナッチ側)から溶岩があふれ出たのですが、その2日後にはピタリと活動が止まり、また火口内で溶岩が見えていました。

週末から活動が穏やかでしたが、また今朝からプウオオが凄い活発になりました。今度は東側の斜面からすごい量の溶岩が一気に流れ出て3時間程度で3kmほどの溶岩河が形成されました。あの量の溶岩とあの長さの溶岩河は何年も見れていなかったので、私もフライト中に大興奮でした!!過去10年でトップ5に入る火山活動でした。運が良ければこちらのウェブカメラからその様子の一部が見えますよ。

2011年のキラウェア火山はサプライズばかり。今後も活動がまた楽しみです。

▼溶岩活動の様子を友達のパイロットがYouTubeにアップしてくれました。どうぞお楽しみください

11月02日 溶岩活動がスローダウン

ここ2週間ちょっと、キラウエアの溶岩活動がスローダウン。上空からはまだ溶岩は結構見えていますが、1ヶ月ほど前まで見えていた「ドロドロ流れる」感じではありません。プウオオ火口周辺でサーフェースフロー(地表を流れる溶岩)が見えています。オーシャンエントリー(海に流れ込む溶岩)復活まではまだ時間がかかりそう…。そんなわけで、溶岩ボートツアーの再開もまだ先になりそうです。

12月06日 ヒリナパリの急斜面を流れる溶岩が大迫力

Hilina Paliの急斜面を幾筋もの川となり、溶岩がすごい勢いで流れ落ちています(時速35~45km程度)。久しぶりに大迫力のサーフェースフロー(地面を流れ出る溶岩)が上空から見えています。あれだけの溶岩の量なので、130号線の最終地点であるカラパナからはもちろん、夜だったらチェーン・オブ・クレーターズ・ロードからも赤い溶岩の筋が見えると思います。

溶岩台地に残された林の中に残る最後の一軒、ジャックさんの家にも再び溶岩流の危機が迫りました。しかし今回もぎりぎりセーフで危機を乗り越えた様子です。溶岩流から100~150m位の距離で、ニアミスでした。なんと幸運な家なんだろうと驚きます。しかし溶岩で山火事が所々で起きていたのと強風が続いているので、彼の家が正直かなり心配です。自然を相手に人間の無力さがよく伝わってきます。また明日もジャックさんの家が見られるといいけれど…。

12月10日 【動画】1kmの溶岩の川がたった3分で出来た

12月5日にヘリコプターから撮影したビデオです。溶岩トンネル(ラバ・チューブ)から突然飛び出した真っ赤な溶岩。そのまま溶岩は噴き出し続け、あっという間に全長1km以上の川になりました。

12月13日 オーシャンエントリー復活

本日、ついに溶岩が海に流れ込み始めました!オーシャンエントリーが復活!
天気が悪く、あいにく午前のヘリコプターツアーは欠航した模様。しかし、もし飛べていれば、活発な火口やラバチューブ(溶岩のトンネル)、スカイライト(溶岩トンネルの天井の穴:窓のように中のドロドロ溶岩が見られる状態)、オーシャンエントリー(溶岩が海に流れ込み、モクモクと水蒸気を上げている場所)など、全部見られて最高らしいです。後ほど詳細が届き次第、アップし直します。(7:30am)

【詳しい情報を追記します】
天気も少し回復して、午後のフライトはキャンセルなしで全て飛べました。3回火山にフライトに行きましたが、ちゃんと3回ともオーシャンエントリーを見ることができました。位置は130号線とチェーン・オブ・クレーターズ・ロードのちょうど中間付近です。

数日前に溶岩が海岸線にたどり着いたばかりで、溶岩トンネルはまだ形成されたばかり。崖っぷちをドロドロと流れたり、ボトボトと垂れ落ちる溶岩が海岸線沿いで見えました。海岸まで溶岩がたどり着いたというだけで、安定した溶岩トンネルが形成されたとは言い辛いです。口から出てくる溶岩の量が減ったり、大雨で地面が急に冷えたりすることで出来立てホヤホヤの細いトンネルはすぐに冷え固まり、溶岩が海に流れ込めなくなる可能性もまだ高い状況です。このまま今のような活発な溶岩活動が2~3週間続いてくれれば、溶岩トンネルもかなり安定してきます。

今日のプウオオ火口内では、ガスが噴出されると同時に時々溶岩が5~10mほど吹き出ていました。そして火口付近の溶岩チューブ上にスカイライト(天窓)が出来て、真っ赤な穴が見えたり、地面を流れるサーフェースフローも見えたりと、変化に富んだ溶岩活動を上空から楽しめました。今日フライトされたお客様はかなりラッキーでした。(3:00pm)

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