2011年のキラウエア火山

溶岩台地に残された林と大迫力の溶岩流

2011年に発信したキラウエア火山情報をまとめた記事です。

プウオオが絶好調だった年。ナパウ地区のカモアモア噴火をはじめ、迫力ある溶岩流が何度も見られ、多くの人を楽しませてくれました。海に流れ込む溶岩(オーシャンエントリー)がある時期は、溶岩ボートツアーも大盛況でした。

2011年、世の中では何が起こっていた?

  • 東日本大震災
  • 歴史的な円高 1ドル75円台
  • 民主党 菅直人首相

01月05日 オーシャンエントリー目前

明けましておめでとうございます。1/3に今年初のフライトをし、火山の様子を見てきました。

地表を流れ続けている溶岩は、徐々に海岸線に向かって進んでいます。溶岩流の先端は海岸線からあと100m位のところまで、伸び進んでいました。このままの活動が続けば、もしかしたら数日間でオーシャンエントリーが誕生するかもしれませんね。

日本からのお客様が多い年末年始の時期にオーシャンエントリーが復活しなかったのはちょっと残念でしたが、あともう少しの所まできました。 もしかしたらもうすでにオーシャンエントリーが始まっている可能性もあります。今日のフライトが楽しみです!

01月06日 オーシャンエントリー、まだ復活ならず

サーフェース・フロー(地表を流れる溶岩)が失速したのか、溶岩流の先端は昨日の場所からほとんど進んでいませんでした。まだオーシャンエントリーは復活していません。しかし他のサーフェースフローが活発になり、その溶岩流は130号線をまた飲み込み始めていました。プウオオ火口内も活動が活発になっており、ドクドクと噴出される溶岩を今日は見ることができました。

01月07日 オーシャンエントリーが復活

今朝の朝一番のフライトで、新オーシャンエントリー(溶岩が海に流れ込む場所)を確認しました!

落差10mほどある真っ黒い溶岩岸壁を、幾筋もの真っ赤な溶岩滝が流れ落ちる様子は見ごたえがありますよ~。この様子で行くと、この先の数週間は溶岩ボートからかなり迫力のある溶岩が見えるかと思います。もちろん、ヘリコプターからもすごくいい感じで見えています。

02月11日 オーシャンエントリー消滅、火口付近で溶岩プール出現

1月初旬にカラパナ地区にオーシャンエントリー(海に流れ込む溶岩)が復活しましたが、ここ2週間くらいラバチューブ(※)は不安定な状態でいました。しかし遂に閉じてしまい、溶岩が海に流れ込めない状態に入ってしまいました。
※ラバチューブ:溶岩トンネルのこと。真っ赤な溶岩はこの中を通り、トンネルの出口となる海で流れ込む。

ラバチューブが閉じてしまったために、プウオオ火口から出てくる溶岩はラバチューブを後戻りし、火口から約3kmぐらいの所から溢れ出始めました。ここ数日間で直径200m以上にもなる溶岩プールが出来上がり、上空からは素晴らしい溶岩が見え始めています。溶岩プールから溢れ出ようとする溶岩はすぐに冷え固まるため、溶岩が徐々に堆積していく様子も上空からは見ることができます。

溶岩ボートで間近から溶岩を体験したかったお客様には残念なお知らせですが、上空からは素晴らしい溶岩活動が楽しめています!

02月17日 プウオオ火口が絶好調

ここ数日間プウオオ火口内での素晴らしい溶岩の様子が上空から見えています。オーシャンエントリー(海に流れ込む溶岩)が止まってしまったので、溶岩ボートから溶岩を間近に見たかった方々は残念がっているかもしれませんが、その代わりにヘリコプターからは素晴らしい溶岩活動が見えています。
プウオオ火口の標高は1000m近くあるため、雲に覆われてしまって火口までヘリコプターで近づけないことも時折ありますが、火口まで近づけた場合は素晴らしい溶岩が見られる可能性があります!

この状態がいつまで続くか分かりませんが、溶岩を見たい方には上空からヘリコプターで観光するのがお勧めです!

03月06日 プウオオ火口周辺で噴火

友人パイロットから報告があり、USGS(火山観測所)のサイトを見て超興奮状態です。どうも凄いのが「来た~っ」みたいです。プウオオ火口内での溶岩活動がここ数週間かなり活発でした。火口のクレーター内に溶岩が徐々にたまり始め、火口の底がどんどん高くなっていました。2ヶ月ほど前のクレーターの深さは、一番深いところで70~80mくらいはあったと思います。それがここ数ヶ月で30~40mほどの浅さになりました。このまま行ったら火口から溢れ出て次の溶岩トンネルが形成されると私は予想していましたが、ハズレました。やっぱり自然は凄いです。予期が出来るものではありません。

プウオオ火口内に溜まった溶岩の重み(圧力)で、イーストリフト(ハレマウマウから東に伸びている地下亀裂断層)が裂けて破裂し、新溶岩噴火が始まりました。プウオオ火口からハレマウマウ火口に向かって西に2~3km行ったところにあるナパウクレーター付近から、溶岩の亀裂噴火が今日(2011年3月5日)の夕方に起こったようです。USGS(アメリカ地質調査所)のウェブサイトで亀裂噴火の様子が動画と写真で見られます。感動の映像で、何度も何度も見てしまいました。※2024年現在は見られません

明日もオフなので、自分の目で見て何が起きたか確かめるのは明後日までお預けです。一刻も早くヘリコプターから見たいです。

03月08日 ナパウの噴火、壮大な火山活動に興奮

他のパイロットがここ2日間でフライト中に撮影した映像ビデオをオフィスから借りて来ました。
地面が裂けて溶岩が上空にカーテンのように吹き上がる、これぞ「噴火」と言う火山活動の様子がテレビに映された時には全身が鳥肌状態になりました。ハワイ島に来てから過去一番の噴火でした!

そしてナパウの噴火が始まって2日過ぎた今日、その様子を上空から皆様より一足早く私も見てきました。「ワ~ォ。すごい~!」以外の言葉しか口から出てきません。お客様と同様、噴火の様子に釘付け状態で見入ってしまいました。お客様、ごめんなさい。私もこんな噴火を見たのは初めてだったので、興奮してナレーションどころではなかったです。

昨日の夕方からナパウ上空は飛行禁止区域に指定されてしまい、3.5マイル圏内には近寄れず、または最低でも4000フィート上空まで上がらなければなりませんでした。しかし今日の午後には少し規定が緩やかになり、1.5マイルまたは1500フィートまで近づけるようになりました。
ナパウ周辺に雲がかかっていなければ噴火の様子を見ることができますが、雲が出ていて1500フィートまで上がれなかったらアウトで、ヘリからでもきつい厳しい状況に私たちもおかれております。地上からのアクセスもかなり限られ、チェーン・オブ・クレーターズ・ロードも立ち入り禁止となったようです。

いつまでこの様子が続くかはまったく予測がつきません。活動が止まってしまうまでに、この感動を一人でも多くの方に体験してもらいたいです。

03月10日 新噴火の名前「カモアモア噴火」に

新噴火の名前が正式に決まりました。「KAMOAMOA」です。火・モアモア?(笑)

毎フライトごと「溶岩噴火活動が止まっていませんように」とドキドキしながらキラウェアに向かって飛行しています。いつ止まってしまってもおかしくないんです。自然ですからね。
今日も素晴らしい溶岩噴火の様子が上空から見ることが出来ました。お客さんの口から出てくる言葉は「ワォー」と「オーマイゴッド」だけです。言葉では本当に表現できないんですよね。

カモアモアから噴出されている溶岩は溶岩湖となり、そこから標高の低い海のほうに向かって溶岩河が斜面をドロドロとゆっくり流れています。溶岩河の長さはすでに2kmくらいに達しています。このまま活動が続いたら数週間後には溶岩が海に達するかもしれません。今の溶岩河の進行方向を見ている限りでは、チェーン・オブ・クレーターズ・ロードの最終地点付近にオーシャンエントリーが出来るのではないかと読んでいます。(あくまでもニセ火山学者の予測ですので、あまり当てにしないでくださいね)

03月11日 カモアモア噴火の静かな1日

溶岩の噴火活動を見たかった方には少し残念なニュースをお知らせします。溶岩は今日、まったく出ていませんでした。昨日までの活動がウソのようです。朝一番のフライトでは昨日形成され始めていた溶岩河の先端部分に少しだけ赤い溶岩が見えました。しかしお昼以降はその赤い部分も冷え固まり、赤い溶岩は全く見ることができませんでした。

3月11日に発生しました東北地方太平洋沖地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様やご家族、ご関係者の方々に心よりお見舞い申し上げます。被災地の皆様の生活が一日も早く復旧されることをお祈り申し上げます。

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