2010年のキラウエア火山

2010年のキラウエア火山

2010年に発信したキラウエア火山情報をまとめた記事です。

海に流れ込む溶岩(オーシャンエントリー)が止まったり流れたり。2010年は素晴らしい溶岩流が見えた年でした。

2010年、世の中では何が起こっていた?

  • 小惑星探査機「はやぶさ」地球帰還
  • 尖閣 中国漁船が海保の巡視船に衝突
  • 日本航空 経営破綻

01月08日 プウオオ火口の活動が再開

1/3に27歳の誕生日を迎えたプウオオ火口。ここ2年半以上ほぼ毎日溶岩を見せてくれていたのに、誕生日に急に溶岩が止まってしまいました。火口から熔岩が出ていないのか、それともチューブが閉じてしまったのかはちょっと分かりませんが、2日間溶岩は海に流れ込んでいません。オーシャンエントリーがなくなってしまいました。

そして1/7。活動を一時停止していた様子のプウオオ火口でしたが、今朝からまた溶岩が流れ出ていました。海岸近くでチューブが詰まってしまっている為か、溶岩がチューブを後戻りして火口と海岸線の中間(海岸からは6kmほど内陸部)付近でドロドロと地表を流れる溶岩が一日中みられました。

チューブを後戻りした溶岩の圧力と重みで栓を抜くかのようにポンとチューブが開けば、またすぐに溶岩は海に流れ込む可能性があります。もしも栓が抜けずにこのまま溶岩が表面を流れる事になると、また新しいチューブが形成されて海に流れ込むまでには数ヶ月とかかかる可能性もあります。
また進展があり次第報告しますね!

02月10日 ジャックさんの家、間一髪で難を逃れる

プウオオ火口はまだコンスタントに溶岩を出しております。日によって出てきている溶岩の量の差はかなりある感じですが、出てくるときは すごい溶岩が上空から見えています。ここ2週間ほど、今まであった溶岩チューブの数km西にある ロイヤルガーデン付近の斜面で素晴らしい溶岩流が見えています。時には1km弱の溶岩流が2~3本、数百メートル級の溶岩流が10本くらい見える日もあります。

昨日(2/8)はロイヤルガーデンに唯一残っている家“ジャックさんの家”の1.5kmくらい北から急に溶岩が流れ始めました。(午後になって急に始まりました。午前中にはまだこの溶岩流は出ていませんでした) 大量の溶岩がドクドクと流れ出て、一気に林に流れ込み、山火事を起こしながら溶岩がジャックさんの家に向かって一直線に進み始めていました。フライト中だったので10分くらい様子を見て、「もしかしたらこれがジャックさんの家を見るのが最後かな。次のフライトで2時間後に来る時には、もしかしたらもう家は焼けてなくなっているかもしれないなあ」と思いながらその場を去りました。

昨日最後のフライト(2:30PM)でロイヤルガーデンに到着すると、ラッキーな事に2時間前の溶岩流は勢いを弱めて溶岩は冷えて固まりはじめ、殆どは黒い溶岩になっていました。彼の家がまだ見えた時は、本当にホッとしました。もちろん、絶対に近いうち彼の家は溶岩の餌食となります。もしかしたら、今日のフライトでは姿を消して焼け跡になっている確率も大です。自然を相手にしたら人間は無力です。生きている火山、毎日変化を続けています。今日はどんなドラマが見られるのか楽しみだ!!ではフライトに行ってきます。

▼2月9日のツアーに参加されたJoe&Jane Abtamoさんから、素晴らしい写真をいただきました。ありがとうございます!

04月29日 オーシャンエントリー復活の兆し

2010年の新年を迎えると同時に溶岩チューブが冷え固まり閉じました。それ以来、約4ヶ月。オーシャンエントリー(溶岩が海に流れ込み水蒸気を上げる)は姿を消していました。その後、火口から吐き出される溶岩はラバチューブ(溶岩トンネル)にどんどん溜まり始め、海岸と火口の中間点付近まで後戻りしたあと地表をドロドロと流れ始め、新しいラバチューブの形成が始まりました。

ここ2週間くらいで一気に新しいチューブが出来あがり、先週末からカラパナ付近の平地部分まで到達。溶岩流の進路上にある木々などは溶岩に飲み込まれ、炎を上げながら燃えたりしています。と同時にカラパナ側のオーシャンエントリーのビューイングポイント付近にあった仮設のレンジャーステーションやトイレなども、溶岩の進路からそれた場所に移動させられました。

昨夜から今日にかけて溶岩流が海に向かってまたかなり進んだため、チューブがさらに伸びて海岸線まであと一歩の所まで迫ってました。距離で言ったらあと200mあるかないか。もしかしたら明日までには溶岩がまた海に流れ込み始めている可能性があります!!火口から海まで新しいチューブが完成して、新オーシャンエントリーが誕生しそうです。火の女神“ペレ”が、ゴールデンウィークで来られるお客さんの為にプレゼントしてくれているのかもしれませんね。

04月30日 オーシャンエントリー誕生

今日(ハワイ時間の4/29お昼過ぎ)溶岩流が海岸線まで辿り着き、海に流れ込み始めました。約4ヶ月ぶりのオーシャンエントリーの誕生です!

新オーシャンエントリーは今まであったオーシャンエントリーよりさらにカラパナ寄り(東寄り)で、“オーシャンエントリー・ビューポイント”の直ぐ脇(西)です。チューブが完成したばかりで不安定なため、また溶岩が海に流れ込めなくなる可能性は多少あります。プウオオ火口からコンスタントに溶岩が出てくることを願いましょう。
とりあえずこれでまた溶岩ボートからも溶岩が見える日が続きそうです。

06月07日 オーシャンエントリー消滅、プウオオ火口付近で新たな溶岩活動

溶岩ボートツアーに参加したいお客様にはちょっと残念なニュースですが、また溶岩が海に流れ込めなくなりオーシャンエントリーが姿を消しました。

その変わり、またプウオオ火口の直ぐそばで溶岩が流れています。大量の溶岩が出ているためにかなり堆積されはじめて、数日間で高さ20m弱、直径0.5km位の丘(Rootless Shield)が形成されました。この丘はこれからまださらに高く、さらに大きく堆積されていく可能性もあります。
そしてなんとプウオオ火口内の底に先週末から少し溶岩が見え始めています。プウオオの底面はここ数日間で出てきた溶岩が溜まり、一時は赤い溶岩の池になりました。数時間後にはもう表面は冷えて膜がはり真っ黒になっていましたが、火口内での溶岩が活動は本当に久しぶりです。
上空からしか溶岩が見えない時期が続くのか?それとも直ぐにオーシャンエントリーが復活するのか?楽しみです!

濃い黒の溶岩にご注目。その上のシルバー色のように見えるところが溶岩の川です。実際は真っ赤な溶岩の川だったのですが、光の加減で上手く写っていないのがちょっと残念!

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